- VPSを借りたけどサーバーをWebサーバーを建てたい
- CentOS8にNginxをインストールしたい
- AppStreamリポジトリではなく公式リポジトリからインストールしたい
最近サーバーを構築することがあったので、そのあたりを備忘録にまとめて行こうと思います。
今回はCentOS8のVPSをConoHaVPSで借りたのでSSH接続を行い、NginXをインストールして起動確認までの手順を説明していきます。
これからサーバーを構築する人の参考になれば嬉しいです。
- CentOS8にNginxをインストールする方法
- Nginxの公式リポジトリからインストールする方法
- Nginxの自動起動の設定
Nginxインストール準備
- CentOS Linux release 8.1.1911 (Core)
- サーバへのSSH接続が可能
早速サーバーにNginxをインストールしていくんですが、前提として、サーバーへのSSH接続が可能の状態を前提に進めていきます。
サーバーへのSSH接続ができない場合は、まずはサーバーのSSH接続をしてから進んでください。
Nginxリポジトリを設定する
Nginxをインストールするための準備がいくつか必要となります。
CentOS8 では新たにAppStreamという仕組みが導入され、nginxのリポジトリ設定をしなくてもAppStreamリポジトリからインストールが可能です。
でも今回はNginx公式のstableリポジトリからインストールを行いますので、リポジトリを追加します。
下記のようにnginx.repoファイルを作成しましょう。
$ vi /etc/yum.repos.d/nginx.repo
[nginx-stable]
name=nginx stable repo
baseurl=http://nginx.org/packages/centos/$releasever/$basearch/
gpgcheck=1
enabled=1
gpgkey=https://nginx.org/keys/nginx_signing.key
module_hotfixes=true
[nginx-mainline]
name=nginx mainline repo
baseurl=http://nginx.org/packages/mainline/centos/$releasever/$basearch/
gpgcheck=1
enabled=0
gpgkey=https://nginx.org/keys/nginx_signing.key
module_hotfixes=true
リポジトリパッケージの確認
nginx.repoファイルが作成できたらパッケージの確認を行います。
yum info nginxとコマンドを叩いて、以下の情報が確認できればOKです。
$ yum info nginx
Last metadata expiration check: 0:03:10 ago on Tue Mar 3 14:40:49 2020.
Available Packages
Name : nginx
Epoch : 1
Version : 1.16.1
Release : 1.el8.ngx
Architecture : x86_64
Size : 797 k
Source : nginx-1.16.1-1.el8.ngx.src.rpm
Repository : nginx-stable
Summary : High performance web server
URL : http://nginx.org/
License : 2-clause BSD-like license
Description : nginx [engine x] is an HTTP and reverse proxy server, as well as
: a mail proxy server.
Nginxインストール
Nginxのリポジトリが設定できたので、次はインストールを行います。
インストールは普通にyumから行います。
$ yum -y install nginx
ズラーっとログが出力されて、最後にComplete!と表示されていればOKです。
Nginxバージョンチェック
インストールが完了したら以下コマンドでバージョンチェックをします。
# nginx -v
nginx version: nginx/1.16.1
上記のようにバージョンが表示されれば成功です!
Nginxのサービスを自動化
Nginxのインストールが完了したら、サーバー起動と同時に自動起動するように設定を行います。
自動化はsystemctlコマンドでnginxを有効化するだけでOKです。
systemctl enable nginxコマンドを実行してください。
$ systemctl enable nginx
Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/nginx.service -> /usr/lib/systemd/system/nginx.service.
symlinkが作成されればOKです。
Nginxの起動
いよいよNginxを起動しましょう。
以下の起動コマンドでNginxを起動します。
$ sudo systemctl start nginx
Webブラウザで表示確認
ブラウザから外部IPアドレスでアクセスし、「Welcome to nginx!」が表示されれば成功です。
上記のindex.htmlのデフォルトパスは
/usr/share/nginx/html/index.html
となります。
アクセスができない場合
このように接続が拒否される場合は、firewallでhttpポートが塞がれている可能性があります。
その場合はfirewall-cmdでポートを開放しましょう。
以下のコマンドでhttpポート(80)が開放されれます。
$ firewall-cmd --add-service=http --zone=public --permanent
success
successと表示されれば、無事に80ポートが開放され、http接続が可能になっていると思います。
このままでは一時的にポートが開放されているだけなので、永続的に開放するようreloadを実行します。
$ firewall-cmd --reload
これで無事にhttpポートが開放され、Nginxのデフォルトページが表示されると思います。
Nginxの主なコマンド
インストールはこれで一通り完了しました。
nginxの操作で利用する主なコマンドをまとめておきます。
- 起動
sudo systemctl start nginx - 停止
sudo systemctl stop nginx - 再起動
sudo systemctl restart nginx - 再起動しても設定ファイルが反映されない場合など
sudo nginx -s reload - 状態の確認
sudo systemctl status nginx
CentOSにNginxをインストールする方法まとめ
CentOS8にNginxをインストールする方法を一通り説明してみました。
めっちゃ簡単ですね。
このあとはSSL設定をしたり、場合によってはリバースプロキシの設定をしたり、ドキュメントルートを変更したりと、自身の使いたいように設定を変えていけばいいと思います。
完全に備忘録記事ですが、誰かの役に立てば幸いです。
- CentOS8へのNginxのインストールは公式リポジトリを設定してyum installでOK
- アクセスしても表示されない場合はfirewallを確認しましょう
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